浮気調査にGPSを使うのは法律で禁止されていません。
しかし、GPSの使い方ひとつで犯罪となる場合があります。
探偵が浮気調査の成功率を高めるため、浮気調査にGPSを使うことがあります。
この時、探偵は違法にならない方法でGPSを仕掛けます。
どのような方法で探偵はGPSを仕掛けるのか、また犯罪になってしまうGPSの使い方とはどのような使い方を指しているのかを解説したいと思います。
まず、浮気調査のプロである探偵が、GPSを浮気調査にどのように使っているのかを知ることからはじめましょう。
探偵が浮気調査にGPSを使うのは、調査対象者の現在地を知ることで、尾行や張り込みの精度を高くするためです。
浮気をしている調査対象者が現在どこに居るのかわかっていれば、尾行の人員を減らすこともできます。
また、張り込みを行う場所があらかじめわかっているので、浮気現場を撮影するチャンスを得ることができます。
このように、GPSを浮気調査に使うのは、探偵にとって多くのメリットがあります。
しかし、探偵が調査対象者に直接GPSを仕掛けることはありません。
なぜなら、探偵がGPSを仕掛けると違法となってしまうからです。
探偵がGPSで浮気調査をしようとしたら、調査対象者の持ち物などにGPS発信機を取り付ける必要があります。
ですが、他人の持ち物にGPSを仕掛けようと、相手にバレないように自宅へ侵入してGPSを仕掛けるようとしたら、住居侵入罪に問われます。
探偵は、他人の所有する私有地に侵入して調査を行うことはできません。
また、住居侵入罪の他に浮気調査を行う過程でその他の法令や条例に違反する行為を行うことは許されません。
そのため、探偵は法令を遵守した浮気調査を行う必要があります。
たとえ調査を依頼した人の自宅であったとしても、探偵が自宅を訪れて、GPSを仕掛けると旦那から違法性を追求される危険があるため、探偵自身がGPSを仕掛けることはありません。
そのため、GPSを仕掛ける人は、基本的に浮気調査をしたい人が仕掛けます。
自分で浮気調査に使うGPSを仕掛けることで、住居侵入罪などの罪に問われることを防ぎます。
夫婦が夫や妻の持ち物にGPS発信機を取り付けたり、夫婦共有で管理している車にGPSを仕掛けることになります。
ただし、夫婦であったとしても、GPSを使う浮気調査が違法となるケースもあります。
結婚している夫婦であっても、夫や妻のプライバシーを侵害することは許されません。
そのため、GPSを仕掛けたことが夫婦にバレるとプライバシーの侵害として、刑事告訴される場合があります。
プライバシーの侵害は、どこからどこまでがプライバシーの侵害に該当するのか、判断するのは難しく、相手がプライバシーの侵害であると判断した時点で、訴訟問題に発展する傾向があります。
夫婦のスマートフォンにGPSアプリを勝手にインストールするのも、不正指令電磁的記録供用罪に問われる場合があります。
また、他人のスマートフォンのパスワードを調べ、相手の許しを得ないでパスワードを使用してスマートフォンを操作した場合、不正アクセス禁止法にも違反します。
これらの理由から、たとえ夫婦であったとしても、GPSを仕掛けて違法となる可能性があります。
もちろん、夫婦ではなく恋人同士であったとしても、これらの法令に違反します。
そのため、GPSを使う浮気調査は絶対に旦那に知られてはいけません。
GPSを使い浮気調査を行う場合、GPSで知り得た情報を、旦那に絶対教えてはいけません。
旦那にGPSを使ったことがバレると、相手に調査の違法性について追求される危険があります。
浮気調査が違法な手段によって行われという旦那からの訴えが通った場合、これまで集めた浮気の証拠は全て無効になってしまいます。
浮気の証拠が手に入って有利に交渉を進めることができると思っていたら、突然その優位性がなくなり、むしろ不利な状況に追い込まれてしまいます。
浮気調査を行う場合、その調査方法が違法でないか必ず確認をとってください。
調査の違法性について自分で判断が出来ない場合、専門家に意見を聞き、安全な方法で浮気調査を行うことをおすすめします。
これから浮気調査をしようと考えている方は、もう一度浮気調査の方法について考えてから、旦那の浮気調査を行うようにしてください。